生活習慣病と脳とは密接な関係がある | 縁処日記
風邪をひいたり、熱があったら、誰でも考えたり、記憶しようとする気持ちは起こらなくなってしまいます。
つまり体調は脳の機能に影響するということです。
だから脳をしっかり働かせるには、健康でなければ難しいということです。
そのためには、生活習慣病と脳の関係を考える必要があります。
生活習慣病には、糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、肥満などが挙げられます。
≪糖尿病、高脂血症、高血圧症の人はアルツハイマー病になるリスクが高い≫
それではまず見逃されやすい糖尿病について考えてみましょう。
体内にある血糖値(血液中のブドウ糖濃度)は、体が正常な働きをしていればいつも一定の範囲内に調節されています。
しかし、その調節機能が弱くなり、血糖値が病的に高まった状態を糖尿病と言います。
この糖尿病がアルツハイマー病を引き起こすリスクを倍加させているのです。
米国ミネソタ州ロチャスター、メイヨー・クリニックのローズバッド・O・ロバーツらが「軽度認知機能障害を有する人は、早期から糖尿病を発症し、羅病期間も長く、より重度である」と『Archives of Neurology』(2008年10月9日)に発表しています。
ロバーツ氏はミネソタ州オルムステッド郡の住民(2004年10月1日時点で70~89歳)を対象に研究。
内容は神経学的診察、神経心理学的評価、血糖値測定、糖尿病暦と治療および合併症に関する面接調査を実施しました。
男はパニック発作をおっぱい
その結果、軽度の認知機能障害のある人は、65歳未満で糖尿病が発症し、10年以上の羅病期間があり、インスリン治療を受けていることや糖尿病性合併症を有していることなどに相関性が認められました。
このように長く糖尿病を患っている人は、アルツハイマー病になるリスクが増すのです。
疫学調査では、高脂肪食を与え糖尿病にさせたマウスは、ベータ-アミロイド量(アルツハイマー病の原因物質)が増加し、水迷路試験では記憶学習能力が低下していました。
このように糖尿病とアルツハイマー病には、相関関係があるのです。
脂質異常症のひとつ高コレステロール血症も、マウス実験でベータ-アミロイド量の増加が認められました。
この病気もアルツハイマー病のリスク因子になります。
今度は生活習慣病のうち高血圧、脳血管障害について検証してみましょう。
日本人集団における認知症、アルツハイマー病、脳血管性認知症の発症率について研究している、放射線影響研究所の松本教授らは、広島市で60歳以上の認知症を発症していない2286人の対象者を2年ごとの2段階検診によって5.9年追跡しました。
その結果206例の認知症が新たに診断されました。
そして1000人あたりの発症率は、男性12.0、女性16.6でした。
リンパ節の痛み
同じコホート(共通した因子を持ち、観察対象になる集団のこと)で、65歳以上の1640人を対象に認知症発症率を1992年から8年追跡した調査では、アルツハイマー病発症患者の54%が高血圧を合併していました。
また、CTやMRIを実施した55例中24例にラクナ梗塞病変が確認されました。
このことからアルツハイマー病の発症には、高血圧や脳血管障害が関与しているという結論を出しています。
高血圧の治療では、降圧療法を行なうと脳卒中の発症、再発を予防する効果があります。
今注目されているのが、この療法を行うことで認知症の発症や進行抑制をされている点です。
Syst-Eurというヨーロッパで行われた研究で、60歳以上の高齢収縮期高血圧患者にカルシウム拮抗薬を投与することで、脳卒中の発症が42%に抑制したというデータがあります。
この療法では、認知症の発症が50%減少することが明らかになりました。
この追跡研究は2年でしたが、さらにSyst-Eurを進めたSyst-Eur2では、3.9年まで追跡調査を延長しました。
その結果、認知症の発症リスクは、55%に減少しました。
この関係については、まだエビデンスの集積が必要かもしれませんが、認知症をある程度抑制することは明らかなようです。
ビタミンCの高用量では、関節痛を引き起こす可能性があります
生活習慣病は、食事や運動などの生活習慣によって引き起こされるものですから、予防することは可能です。
また、なってしまってもひどくならないようにすることはできます。
そしてそれがアルツハイマー病の予防になるのです。
「もの忘れは怖くない! 健康脳になる より」
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かつて脳細胞は減少するだけで増殖することが無いといわれていましたが、ビタミンB12によって脳細胞や脳神経の再生・修復が行なわれることが報告されています。
ビタミンB12は、「脳のビタミン」「神経のビタミン」と呼ばれ、脳神経の働きに深くかかわることが知られています。
最近では、大量のビタミンB12を摂取することで脳血管や脳神経の再生・修復にたいへん効果的なことがわかってきました。
ちなみに、ビタミンB12を大量に摂っても、副作用などはないことが確認されています。
それどころか、大量のビタミンB12を摂ることで、人体へのさまざまな効用が得られます。
また、効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく他の成分と一緒に摂取することが望ましいのです。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
元京都大学医学部の亀山正邦教授は、健康な老人の脳と比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が4~6分の1に低下していたと報告しています。
老人性認知症とビタミンB12との深い関係を示唆する研究結果といえます。
超高齢社会を目前にしたいま、元気でイキイキと年を重ねるために、ビタミンB12に注目していただきたいと思います。
ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
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